3歳で自力読み!『First Little Readers』で英語絵本多読デビュー

子の英語
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「おうち英語、このままで本当にいいのかな?」

我が家では娘が産まれてからCDやDVDの”かけ流し”でゆる〜くおうち英語を続けてきました。

ふと立ち止まって感じたのは、「そろそろ次のステップが必要かも」という気持ちでした。

現在3歳10ヶ月の娘はひとり言やおままごとを英語ですることもあり、保育園でも先生やお友だちに英語で話しかけようとする姿が見られるように!

子どもって、こんなに英語を吸収するんだ──その面白さに、本腰を入れておうち英語を発展させたいと思うようになりました。

そこで、『世界で活躍する子の英語力の育て方』を参考に、英語多読に挑戦することにしました。

そんな我が家が英語多読にチャレンジする3歳の娘のために最初に選んだのは『First Little Readers』シリーズです。

この記事では、『First Little Readers』のレベル別解説やおすすめポイント、わが家の取り組み方や多読を始めてみた様子などを紹介しています。

「おうち英語、今のままでいいのかな?」と感じたことがある方に、次の一歩を踏み出すヒントをお届けします。

英語多読を始めたきっかけ

『世界で活躍する子の英語力の育て方』との出会い

おうち英語に本腰を入れてみよう!と思い立ち、まず手に取ったのが英語教育の専門家・船津徹さんの著書『世界で活躍する子の英語力の育て方』という本でした。

この本には、「理解よりも読めることが先」「英語を英語のまま理解する思考回路を育てることが大切」など、これまでの私の常識を覆すようなヒントが詰まっていて、目から鱗が落ちるようでした。

さらに、多読のアプローチが子どもの発達段階ごとに整理されていて、実践的でわかりやすいのも魅力です。

当時3歳だった娘には「Early Readers(ステージ1)」が合っているとわかり、絵本選びの基準が明確になりました。

むすめ
むすめ

3歳10ヶ月からのチャレンジです。
今までは、かけ流し中心のおうち英語をやってきました。

  • 0〜2歳:Youtubeかけ流し
  • 2〜3歳:中古DWE(ディズニー英語システム)のDVDかけ流し
  • 3歳〜現在:中古WWK(ワールドワイドキッズ)のDVDかけ流し

誕生日プレゼントは「自分で読める英語の本!」

当時3歳10ヶ月の娘に「4歳の誕生日、何が欲しい?」と聞いたら、まさかの答えが。

むすめ
むすめ

う〜ん、自分で読める英語の絵本!

実は少し前から娘がヨシタケシンスケさんの絵本にどハマりしていたので、『もうぬげない』の英語訳版『Still Stuck』を図書館で借りてみたんです。

娘はこの『Still Stuck』を自力で音読しようとしていたのですが、まだ難しく断念していた様子でした。

ちょうど「自力読み」への興味が芽生えていたタイミングだったようです。

このタイミングを逃さぬよう、英語多読をスタートすることに決めました。

そこで選んだのが、今回ご紹介する『First Little Readers』シリーズです。

『First Little Readers』ってどんな絵本?

『First Little Readers』は、アメリカの子どもたちの「はじめての自力読み」に向けて作られたリーダーズシリーズで、自分で読むハードルがとても低いのが特長です。

  • 1冊あたり約8〜12ページ、語数は30〜70語程度
  • 絵と文がリンクしていて意味が推測しやすい
  • sight wordsやフォニックスの導入に最適

シリーズはレベル別に展開されており、以下のように子どもの発達段階に合わせて選ぶことができます。

レベル推奨年齢ページ数語数の目安内容・テーマ
A3〜5歳約8ページ約20〜40語色、動物、食べ物など身近なもの
B4〜6歳約8ページ約30〜50語季節、遊び、家族など
C5〜7歳約8〜12ページ約40〜60語日常の簡単な出来事・やりとり
D6〜8歳約8〜12ページ約50〜70語冒険・感情・イベントなど
E7〜9歳約12ページ約60〜80語行動の理由や気持ちの説明など
F8〜10歳約12〜16ページ約70〜90語想像を含む展開、問題解決、場面の変化など

『First Little Readers』全レベル解説

英語多読の導入にぴったりな『First Little Readers』シリーズは、子どもの英語力や読解レベルに応じて内容が少しずつステップアップしていきます。

ここでは、各レベルの内容や特徴、語彙数の目安などをまとめていますので、お子さんにぴったりのレベルを選ぶ参考にしてください。

レベルA|英語を読む“はじめの一歩”

  • 対象年齢:3〜5歳(英語の読みはじめ)
  • 文構造:超シンプル。1文が2〜4語で構成されることが多い。
  • 語彙数:1冊あたり20〜40語程度
  • 内容:色・動物・食べ物など、身近でわかりやすい単語中心
  • 構文の特徴:“I see…” “Look at…” “This is…“などの反復パターンが中心
こんな子におすすめ

アルファベットが読めるようになったばかりの子、英語を読む楽しさを初めて体験する子

レベルB|語彙とパターンの幅が少し広がる

  • 対象年齢:4〜6歳(読みはじめを経験して少し読める子)
  • 文構造:主語+動詞+目的語の基本的な構文が多く登場
  • 語彙数:1冊あたり30〜50語程度
  • 内容:季節・動作・遊び・家族など、少し具体的なテーマに
  • 構文の特徴:“I like to…” “We can…“など少しバリエーションが増える
こんな子におすすめ

レベルAで「読めた!」を経験したあと、より表現の幅を広げたい子

レベルC|簡単なストーリー性が出てくる

  • 対象年齢:5〜7歳(英語に親しみ、音読経験がある子)
  • 文構造:1ページに2〜3文程度、語順や語彙も少し多様に
  • 語彙数:1冊あたり40〜60語程度
  • 内容:登場人物が何かをしている日常のちょっとしたストーリー
  • 構文の特徴:“He is…” “They are…” “Can you…?” などの問いかけや説明も登場
こんな子におすすめ

英文を少しずつ文単位で読めるようになった子、状況の変化を文で理解できるようになってきた子

レベルD|やさしいストーリーでリズムよく読む

  • 対象年齢:6〜8歳(自力読みの定着期)
  • 文構造:因果関係や場所の描写など、文がつながる感覚が出てくる
  • 語彙数:1冊あたり50〜70語程度
  • 内容:簡単な冒険、季節のイベント、感情の変化など
  • 構文の特徴:“First… Then…” “My friend and I…“など文のつながりを意識した構成
こんな子におすすめ

文章全体の流れを理解できるようになってきた子、簡単な会話表現に触れたい子

レベルE|英語らしい表現やストーリー展開に触れる

  • 対象年齢:7〜9歳(初級英語の仕上げ時期)
  • 文構造:1文が長くなり、主語・動詞・目的語に加え、形容詞や副詞などが登場
  • 語彙数:1冊あたり60〜80語程度
  • 内容:登場人物の行動に加えて「どうしてそうなったか」「どんな気持ちか」などを含む
  • 構文の特徴:“She wants to…” “He said that…” “Because…“などの複文要素も登場
こんな子におすすめ

簡単な物語の起承転結がわかるようになってきた子、自力読みを強化したい子

レベルF|「読解力」へのステップアップ

  • 対象年齢:8〜10歳(自力読み+理解ができる時期)
  • 文構造:複文・接続詞・比較表現なども登場
  • 語彙数:1冊あたり70〜90語程度
  • 内容:日常の出来事から少し想像力を使う内容へ
  • 構文の特徴:“When…” “If…” “so that…” など論理的なつながりを含む表現も登場
こんな子におすすめ

単語単位ではなく、英文の意味をしっかり読み取りたい子、英検5級〜4級に向けての基礎づくりに

レベル別まとめ

  • レベルA〜D:語彙と構文のパターンを繰り返しながら読む力を育てるステージ
  • レベルE&F:簡単なストーリーを通じて、文と文のつながりや感情表現を理解できるようになるステージ

レベルE&Fは、1ページの文章量がグッと増え、ストーリー性のあるものになっています。

こちらは『世界で活躍する子の英語力の育て方』の区分でいうところのステージ2「Readers」のレベルになるのかもしれません。

わが家では、多読デビューするにあたり、『First Little Readers』のレベルA〜Fまでの116冊を一気に揃えました。

娘は、ストーリー性のある絵本の方が気に入っているようで、レベルE&Fが一番楽しんでいます。

多読デビュー!娘の反応と自力読みの始まり

『First Little Readers』が届きました!

絵が可愛い〜♡

娘はどんな反応するかな、ウキウキ!

我が家では、新しい本をあえて直接渡さず、テーブルの上にひっそり置いておくスタイルです。

案の定、保育園から帰宅した娘がすぐに発見!

興奮気味にページをパラパラめくり、なんと初見である程度の英文を音読できている様子に、私がびっくりしました。

むすめ
むすめ

わ〜!新しい本!(パラパラ…)
次の!

え、もう見たの?本当に読んでる?
ママにもなんて書いてるか教えて〜

むすめ
むすめ

いいよ。”I see a ~~~.”

おーい。初見で読めるんかーい!

我が家では、中古でWWK(ワールドワイドキッズ)とDWE(ディズニー英語システム)のDVDを購入し、ゆるくかけ流しをしていました。

おそらく娘は知らず知らずのうちにフォニックスやサイトワードを自然に吸収していたのかもしれません。

これまでのDVDをかけ流してきた効果が、まさかこんな形で現れるとは……と、親として感動しました。

『First Little Readers』の取り組み方

『世界で活躍する子の英語力の育て方』より

娘の英語多読を始めるにあたり、大きなヒントになったのが、冒頭でもご紹介した『世界で活躍する子の英語力の育て方』(船津徹/著)です。

本書では、英語多読のステージごとに適した絵本の特徴や取り組み方が具体的に紹介されています。

ステージ1「Early Readers」ってどんなステージ?

3〜5歳頃におすすめされているのが、多読絵本の第1歩目「Early Readers」と呼ばれるステージです。

ステージ1「Early Readers」では、以下のような絵本を多読します。

  • 8〜16ページ程度の薄くて
  • 子供が自力で読むことを目的とした
  • 5分以内で音読できるようなもの
本書で紹介されているおすすめの絵本シリーズ
  • First Little Readers (Level A〜D)Scholastic社
  • I can Read (My First)
  • Oxford Reading Tree(ORT) Stage1〜3

「読める」が「わかる」に先行していい

このステージでは、「英語を理解する」よりも「英語を読めるようになる」ことを優先するのがポイントだとされています。

つまり、「意味がわかっていなくても、自力で音読できる」ことが第一歩なんです。

難しい単語の意味や文法を覚えるよりも、「読めた!」という達成感を積み重ねていくことが大切です。

短くてやさしい絵本を、繰り返し読む

この段階で読むのは、1冊が8〜16ページ程度のペラペラで5分以内に音読できるシンプルな絵本です。

繰り返しの構文が多く、絵と文が対応しているので、自然と英文のパターンや語順に慣れていきます。

わが家で取り入れた『First Little Readers』は、まさにこの条件にぴったりなものです。

読んでいるうちに「I see a…」「Look at the…」といったフレーズが、自然と口をついて出てくるようになりました。

100冊を目安に読むことで、「読める」が積み上がる

「Early Readers」のステージでは、まずは100冊の絵本を読むことがひとつのゴールとされています。

ここでは、「読み方を学ぶ」のではなく「読む経験を積む」ことが大切です。

  • 完璧に理解しようとしなくていい
  • 大切なのは、「読めた!」「楽しい!」という達成感の積み重ね

実際に読んでみると、同じ構文が何度も登場するので、初見の本でも文のリズムや語順を予測しながら読む力がついてきたと感じます。

わが家の取り組み方と工夫

ここでは、実際に3歳の娘と英語多読を始めてみた我が家の取り組み方や工夫をご紹介します。

一気読みよりも「少しずつ+繰り返し」

娘は絵本購入後にシリーズ全116冊を一気に目を通したあと、しばらくは毎日にように自分で好きな絵本を選んで、自力読みと読み聞かせを楽しんでいましたが、徐々に飽きも見え始めました。

そこで、普段はこちらの絵本シリーズはあえて娘の手の届かない場所に置いておき、1日3冊程度ずつ「小出し」にする作戦に変更しました。

そうすることで、毎日「新しい絵本」に出会えるワクワク感を演出しつつ、日を替えて同じ絵本を少しずつ繰り返し読んでいくことで、気づけば自力読みの力がよりしっかり定着している実感があります。

ルーティン化で「読むのが当たり前」に

忙しい日常の中でも、英語絵本の読み時間を決まったタイミングに組み込むことで、習慣にしやすくなります。

わが家では、お風呂上がりのドライヤータイム=英語多読タイムと決めて、日課にしています。

無理に「やらなきゃ」ではなく、「自然と読んでる」状態を目指すのがポイントです。

音読を促す声かけ

「Early Readers」のステージでは、子どもが自力で音読することが基本です。

でも、子どもですから「今日はママが読んで〜」という日ももちろんあります。

そんなときは無理に読ませようとせず…

  • 1ページずつ交代で読む「交互読み
  • 「ママ、この英語わからないな〜…」とわざと読めないふりをする「おとぼけ作戦

など、「読まされてる感」をなくす工夫をすることで、自然に音読を促しています。

100冊音読をゴールラインに

「Early Readers」のステージでは、目安として100冊読むことが紹介されています。

「これだけ読めた!」という可視化されたゴールがあると、親のモチベーションも維持しやすくなります

わが家では、ひとまず『First Little Readers』(Level A〜D)の100冊を音読できるようになることを目標にしています。

1日3冊のルーティンを繰り返すと、100冊読み切るのに約1ヶ月です。

3ヶ月ほどルーティンに取り組めば300回、半年取り組めば600回の音読ができる計算です。

ちなみに、我が家ではDAISOの透明なストックBOXに絵本を収納していて、流暢に音読できるようになった絵本はどんどんBOXから減らしていって、達成感を味わっています

  • 飽きないように小出しにする
  • 読む時間と場所を決め、毎日の習慣に組み込む
  • 読まされてる感を無くし、楽しみながら音読する
  • 目標を設定し、親子で達成感を味わう

『 First Little Readers』のおすすめポイント

実際に取り組んでみて、感じたこのシリーズの魅力をまとめます。

  • 初めてでも「読めた!」という達成感が得られる
    語数が少ないから、英語が初めてでも最後まで読み切れて自信になります。
  • 繰り返しパターンで、英語が自然に身につく
    「I see a…」のような文が繰り返され、語順の感覚やフレーズがどんどん蓄積されていきます。
  • イラストがヒントになって、意味が推測できる
    絵から意味を感じ取る力が自然に育まれていきます。
  • 1冊5分以内!習慣化しやすい
    短時間で読めるので、毎日の生活に無理なく取り入れやすいです。

英語多読を始めてみて

実際に英語の多読をスタートしてみて、娘の中で「読めた!」「わかった!」という小さな成功体験が積み重なり、英語への自信と興味がぐんと伸びているのを感じます。

親として嬉しかったのは、これまでおうち英語でゆるく続けてきた“かけ流し”の積み重ねが、こうして「読む力」として形になって現れてきたことです。

特に、DWE(ディズニー英語システム)やWWK(ワールドワイドキッズ)のDVDを日々流していたことで、フォニックス(音のルール)だけでなく、サイトワード(the や you など、パッと見て意味がわかる頻出単語)や、ワードファミリー(hat・sat・mat など、同じ音のかたまりで覚える語群)なども、自然と身についてきたのかなと思います。

これからも、かけ流しは我が家のベースとして続けながら、英語多読を少しずつ生活の中に取り入れていきたいと思っています。

無理なく、楽しく、「英語が読めるってうれしい!」という気持ちを大切に育てていけたらいいなと思います。

まとめ:これから英語多読を始める方へ

おうち英語は、正解がひとつではないからこそ悩みが尽きません。

けれど、子どもの反応をよく観察しながら、その成長に合わせて「今できること」を少しずつ積み重ねていけば、きっと大きな力になります。

『First Little Readers』は、「英語が読めた!」という達成感を親子で味わえる、初めての多読にぴったりの絵本シリーズです。

短くてやさしいストーリーを繰り返し読むことで、「読む楽しさ」から「読んで理解する」力へと自然にステップアップできます。

本記事が、英語多読を始めようとしているご家庭の背中をそっと押し、日々のおうち英語に小さなヒントを届けられたらうれしいです。

焦らず、比べず、親子のペースで楽しんでいきましょう♡

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