赤ちゃんだったあの頃は、隣で眠る姿を見ているだけで胸がいっぱいだったのに──。
気づけばイヤイヤ期、反抗期、忙しさに追われて、ついイライラしてしまう日もありますよね。
そんなママの心にそっと寄り添ってくれるのが、世界中の親子に読み継がれている名作絵本『Love You Forever(ラヴ・ユー・フォーエバー)』です。
この絵本は子どもの成長を見守る母の愛情と、その想いが次の世代へと引き継がれていく姿を描いた、涙なしには読めない英語絵本です。
この記事では、絵本の内容紹介やおすすめポイント、読み聞かせのコツを丁寧に解説します。
さらに、おうち英語でフル活用できるように、物語の世界観を生かしたごっこ遊びのセリフアイデアや子育てに活かせるフレーズもたっぷりご紹介します。
本書を読んでみると、忙しい毎日の中でも、言葉で「愛してる」と伝えたくなるはずです。
英語で愛情を伝えるのは照れくさいけれど、この絵本ならきっと大丈夫!
親子の絆を深めながら、英語も一緒に育てていく…そんなあたたかいおうち英語の時間を、この絵本と一緒に楽しんでみませんか?
『LOVE YOU FOREVER』
あらすじ
生まれたての我が子を胸に抱いて、子守唄を歌うママ。どんどん成長する我が子がいたずらっ子になっても、反抗的になっても、母親はいつもそっと寝顔を見つめ、抱きしめて「I’ll love you forever, I’ll like you for always…」と歌い続けます。やがて息子は大人になり、母が年老いて倒れたとき、今度は息子が母を抱きしめてその歌を歌います。そして最後には、自分の娘を抱きながら、同じように愛の歌を伝えていくのです。
内容紹介と感想
『Love You Forever』は、親の無償の愛と、世代を超えて受け継がれる優しさを描いた感動的な絵本です。
カナダの作家、Robert Munsch(ロバート・マンチ)の代表作で、世界中の子育て中のお母さんへの応援歌として読み継がれる絵本です。
繰り返される愛のフレーズ「I’ll love you forever…」は、子どもだけでなく親にとっても深く心に残る言葉です。
自分が母であり、同時に子どもでもあることを実感させられる、深いメッセージが込められた絵本です。
英語絵本としての読みやすさもあり、親子の絆を深めながら英語に触れられる一冊です。

初めて読んだとき、正直なところ、「え、なんか怖っ!」と思ってしまったシーンもあったのですが、最後まで読むと自然と泣けてきました。母親の心の中を表現して描かれていると受け止めています。
子守唄がとても素敵なので、この絵本を知ってから毎晩寝かしつけの時に口ずさむようにしています。これから子育てする中でいろんなことに直面すると思いますが、この子守唄を頭の片隅に置いておきたいです。
この絵本をおすすめする理由
おうち英語で楽しむ3ステップ
絵本『Love You Forever』をおうち英語でフル活用するためのヒントをご紹介します。
おうち英語で取り入れたいのが、「読み聞かせ→ロールプレイ→ごっこ遊び」の流れです。
読み聞かせで「英語の音やリズム」に触れたら、ロールプレイで「セリフの定着」をさせて、ごっこ遊びで「自分の言葉で表現」する力を自然に身につけていけます。
絵本のテーマや表現をおうち英語に取り入れて、親子で遊びながら英語力を身につけましょう!
読み聞かせ|親子の時間を深める英語絵本
絵本『Love You Forever』は、「愛の伝え方」と「成長」をテーマにした名作です。
英語を学ぶためというより、愛する気持ちを“英語という言葉で”伝えてみるための一冊です。
子どもが意味をきちんと理解していなくても構いません。
ゆっくり、やさしく、繰り返して伝えていくことで、きっと親子の記憶に残る「言葉」として育っていきます。
ここでは、初めてこの絵本を読む方にも役立つ、読み聞かせのコツやちょっとした工夫をご紹介します。
また、YouTubeには、絵本を朗読している動画がいくつかアップされています。
実際に声に出して読むときのリズムや間の取り方など、読み聞かせの参考になる場面も多いので、気になる方はぜひ探してみてくださいね。
- 感情を込めて、優しくゆっくり読み進める
- 「I’ll love you forever…」の子守唄は、メロディをつけて歌うように読む
- 子どもと“成長”を感じながら、今を見直すきっかけにする
- 絵本の世界を親子の習慣に取り入れる
🛋 感情を込めて、ゆっくり読み進めて
この絵本は、「英語を理解する」というより、「親子の時間を味わう」タイプの絵本です。
シンプルな繰り返しの文章だからこそ、スピードよりも感情を込めて読むことが大切です。
- “Back and forth, back and forth…” は、ゆっくりリズムよく
- 母親のセリフは、やさしく包み込むような声で
- 息子が母親を抱く場面では、語りかけるように
声の強弱や間の取り方で、聞き手が絵本の世界に引き込まれます。
🎶 子守唄をメロディをつけて
「I’ll love you forever…」の子守唄は、メロディをつけて歌うように読んであげましょう。
I’ll love you forever,
I’ll like you for always,
As long as I’m living
My baby you’ll be.
この歌は子どもの成長の段階ごとに繰り返され、愛情は変わらないというメッセージを強く伝えています。
👶 子どもと一緒に“成長”を感じながら
この絵本は、赤ちゃん→幼児→少年→青年→大人へと成長していく姿を描いています。
だからこそ、読みながら親子の「今の時期」を見つめ直すきっかけにもなります。
- 「このくらいの年のとき、どんなことしてたかな?」
- 「今の○○ちゃんも、よく走り回ってるね〜」
- 「ママも大きくなったら、おばあちゃんになるのかな?」
読んだ後に親子で「自分の今」「家族のこれから」を話す時間をとると、言葉以上の宝物になります。
🫶 絵本の世界を親子の習慣に
絵本の世界観を日常のシーンに取り入れて、愛する特別な気持ちを英語という言葉で伝えましょう。
- 子守唄を暗唱して、毎晩寝る前に歌ってあげる。
- ふとした瞬間に子供を抱きしめて “My baby you’ll be” とささやく。
- お誕生日や記念日に、もう一度読んでみる。
ロールプレイ|親子で交わす“愛のセリフ”
絵本『Love You Forever』は、子どもの成長と親の無償の愛を描いた感動のストーリーです。
この絵本の中心にある「子守唄」のフレーズを、親子で暗唱してロールプレイに取り入れるのがおすすめです。
👵🏻 子守唄を順番に
母親が赤ちゃんをあやしながら歌うシーン、息子が年老いた母親を抱きしめながら歌う感動のシーンなど、成長していく親子を演じながら、子どもと一緒に子守唄を歌い合いましょう。
I’ll love you forever,
I’ll like you for always,
As long as I’m living
My baby you’ll be.
子どもも子守唄を口ずさむようになると、それは親子だけの“愛の歌”になります。
年齢に合わせて「My baby」を「My big boy/girl」などに言い換えると、表現を広げられます。

我が家では毎晩寝る前にトントンしながら歌っていたら、娘も自然と口ずさんでくれるようになりました!
子育てをしていると、子どもにイライラしてしまう場面がありますが、寝る前には「どんなことがあっても大好きよ」と伝えてあげたいなと思います。
ごっこ遊び|英語と想像力をつなぐ時間
ごっこ遊びは、子どもの想像力と英語をつなげて楽しめる自然なアウトプットの場です。
親は、子ども主体の自由な発想に付き合い、サポートすることで表現力や語彙も広がります。
絵本『Love You Forever』は、単なる英語絵本ではなく、親子の関係を見つめなおすきっかけになります。
そのやさしい世界観を、ごっこ遊びとして日常に取り入れることで、子どもにとって英語が「愛されることば」になります。
ここでは、絵本のテーマに沿った親子で楽しめるおうち英語遊びのアイデアとセリフ例をご紹介します。
- 赤ちゃんのお世話ごっこ
- 子どもの成長ごっこ
- 困っちゃうママごっこ
🍼 赤ちゃんのお世話ごっこ
ぬいぐるみやお人形を赤ちゃんに見立てて、ママやパパになりきって英語でお世話・歌・思いやりの声かけなどをしてみましょう。
子どもが親の役をすることで、愛されてきた記憶をなぞり、自分も誰かを思いやる気持ちが育ちます。
絵本の「愛のリレー」をそのまま体験できる、深くてやさしいごっこ遊びです。
- I’m a daddy now. My baby is sleeping.
(今から私がパパね。赤ちゃんは寝ているの。) - Are you sleepy, my baby?
(ねんねの時間かな?) - Let me rock you back and forth.
(ゆらゆらしてあげるね) - I’ll love you forever, I’ll like you for always…
(絵本のうたを子守歌のように) - When you grow up, you’ll love someone too.
(あなたも大きくなったら、いつか誰かを愛すのよ。)
🧒 子どもの成長ごっこ
赤ちゃん → 幼児 → 小学生 → ティーン → 大人 という流れで、ステージを変えて英語で演じてみましょう。服装や持ち物も子どもと選ぶと楽しくリアルになります。
英語のセリフをまねっこすることで、「気持ち+ことば」がつながり、表現力がぐんと育ちます。
また、成長ごっこは、英語の習得だけでなく、子ども自身が「大きくなっていること」を認める心の遊びにもなります。
それぞれのステージで子どもが言いそうな英語のセリフ例をまとめました。
【赤ちゃん】Baby stage(0〜1歳)
- Waaah! I want milk!
(わーん!ミルクちょうだい!) - Up! Up!
(だっこ〜!) - No!
(やだー!)
【幼児】Toddler stage(2〜3歳)
- No bath! I’m playing!
(おふろやだ!いま遊んでるの!) - I do it myself!
(じぶんでやるの!) - Mine! That’s mine!
(それ、ぼくのー!) - Read it again, please!
(もういっかい読んで!)
【幼児~小学生】Child stage(4〜9歳)
- Can I have a snack?
(おやつたべていい?) - I don’t want to go to bed!
(まだ寝たくなーい!) - Why? Why? Why?
(なんで?なんで?なんで?) - Look! I can do it!
(みて!できたよ!)
【思春期】Teenager stage(10代)
- I know! Don’t tell me!
(わかってるよ!言わないで!) - This is my music. You don’t get it.
(これはぼくの音楽だよ。ママにはわかんないよ。) - Can I go out with my friends?
(友だちと出かけていい?) - I’m not a kid anymore.
(もう子どもじゃないってば〜!)
【大人】Grown-up stage
- Now I’m the parent.
(今度はぼくが親だよ。) - You’re always my mommy.
(ママはずっとママだよ。) - I’ll love my baby forever, just like you did.
(私も、自分の子をずっと愛するよ。ママと同じようにね。)
🤦♀️ 困っちゃうママごっこ
読み聞かせ期のお子さんには、「やんちゃな2歳児」になったシーンを想定したごっこ遊びが楽しいです。
わざといたずらっ子になったり、おもちゃを散らかしたり、ママが困っちゃうようなシチュエーションを再現して、親のリアクションの真似っこしてみましょう。
感情表現(怒り・驚き・優しさなど)をシチュエーションの中で自然に身につけられます。
- Oh no! What are you doing?
(ちょっと、何してるの!?) - You took my watch and flushed it!?
(ママの時計、トイレに流したの!?) - This kid is driving me crazy!
(もう!この子ったら!) - Oh no! What a mess!
(あらら、たいへん!) - Okay, okay, let’s clean up together.
(はいはい、一緒にお片づけしよう) - But I still love you forever.
(でも、ママはずっとあなたを愛してるよ)
絵本のテーマで深めるおうち英語
絵本『Love You Forever』の中で繰り返される「子どもの成長と、変わらない親の愛情」のテーマで、もっとおうち英語を深めるアイデアを紹介します。
思い出タイム|英語で振り返る親子の記憶
親子でアルバムやスマホの写真を一緒に見ながら、「あの時こうだったね」と過去の思い出を振り返る時間を作ってみましょう。
英語で身近な思い出を語ることで、過去形や回想表現の自然な導入になり、表現力が広がります。
- I was a baby. I cried a lot!
(ぼく、赤ちゃんだったとき、いっぱい泣いたよね!) - You rocked me to sleep.
(ママ、ゆらゆらして寝かせてくれたよ。) - I was so small!
(わたし、ちっちゃかったんだよね!) - I didn’t like bath time!
(おふろ、きらいだったー!) - I threw toys everywhere!
(おもちゃ、あっちこっちに投げちゃったよね。) - I didn’t want to go to bed.
(ねるのイヤって言ってたな〜。) - You still loved me.
(でもママ、いつも大好きって言ってくれた。)
語りかけ|赤ちゃん期からの英語コミュニケーション
まだ言葉のやりとりがむずかしい年齢でも、親が過去の思い出をやさしく語りかけてあげることで、親子の心はしっかりとつながっていきます。
英語での語りかけが難しいと感じるときは、家族写真を一緒に見ながら、写っているものを指差して名前を言うだけでもOK!
過去を振り返るやさしい時間が、「愛されてきた記憶」として、お子さんの心にそっと刻まれていきます。
🍼 赤ちゃんのころを思い出して
- Remember when you were a baby? You cried every time I put you down.
(赤ちゃんのとき覚えてる?置いたらすぐ泣いちゃってたね。) - I used to rock you back and forth until you fell asleep.
(寝るまでずっとゆらゆらしてあげてたのよ。) - You were so tiny. I could hold you with just one arm.
(とってもちっちゃくて、片腕で抱っこできたんだよ。)
🧒 イヤイヤ期・いたずら時代
- You once pulled all the books off the shelf!
(本棚の本、ぜーんぶ引っ張り出したことあったよね!) - You never wanted to take a bath!
(おふろ、ぜんぜん入りたがらなかったね!) - You took forever to fall asleep, and I used to stay right there beside you the whole time.
(なかなか寝なくて、ずっとずっとそばにいてたんだよ。) - Even then, I still loved you forever.
(そんなときだって、ずーっとあなたが大好きだったよ。)
🎨 幼児~小学生期のふり返り
- You always said funny things when grandma visited.
(おばあちゃんが来ると、変なこといっぱい言ってたよね。) - I used to sneak into your room just to see your sleeping face.
(あなたの寝顔を見るために、こっそり部屋に入ってたの。) - Now you’re so big… but you’ll always be my baby.
(こんなに大きくなったけど、いつまでも私の赤ちゃんだよ。) - I hope someday you’ll sing the song to your baby too.
(いつかあなたも、自分の子にあの歌を歌ってくれるといいな。)
絵本に学ぶやさしい英語表現
絵本『Love You Forever』に込められた言葉は、親子の時間のすべてを大切に包んでくれる魔法のような言葉です。
ここでは、絵本で学べる英語表現を参考に、子育て中の日常のシーンで使いやすいフレーズをご紹介します。
日常ではつい「早くして」「やめて!」が多くなりがちですが、この絵本のフレーズを使えば、心をそっとつなぎ直すことができるはずです。
ぜひ、忙しい朝のバタバタの後に、怒ってしまった夜に、抱っこしている間に、口に出してみてくださいね。
- I’ll love you forever(ずっとずっとあなたを愛してる)
- As long as ~(〜する限り)
- drive me crazy(イライラさせる/困らせる)
- ~ and ~ and ~(繰り返し構文)
- You’d better ~(〜したほうがいいよ)
- stand for a long time(しばらく立ちつくす)
変わらぬ愛を伝えたいときに
I’ll love you forever
(ずっとずっとあなたを愛してる)
▶︎赤ちゃんだった息子が少しずつ成長していく中で、母親は夜ごと静かに寝室へ行き、「ずっとずっと愛してる」と歌い続けます。
使い方のヒント:
「どんなときでも味方だよ」という無条件の愛を伝える表現です。寝る前や叱ったあとのフォローにもぴったりです。
- I’ll love you forever, even when you’re grumpy.
(たとえ不機嫌でも、ずっとずっと愛してるよ) - I’ll love you forever, even when you drive me crazy.
(どんなに困らせても、ずっと愛してるよ) - I’ll love you forever, even when you grow taller than me.
(背がママより高くなっても、ずっと愛してるよ)
安心感や信頼を届けたいときに
As long as ~
(〜する限り)
▶︎子どもがどれだけ大きくなっても、母親は「私が生きているかぎり、あなたは私の赤ちゃん」と静かに語りかけます。
使い方のヒント:
「〇〇しているかぎり、△△するよ」と、条件付きで何かを伝えたいときに使える便利な構文です。日常の安心感を伝える場面にもぴったりです。
- As long as I’m living, I’ll be by your side.
(ママが生きてるかぎり、ずっとそばにいるよ。) - As long as we’re together, everything will be okay.
(一緒にいるかぎり、大丈夫だよ。) - As long as it’s sunny, we can go to the park.
(晴れてるかぎり、公園に行けるね。)
子育てのモヤモヤをユーモアに
drive me crazy
(イライラさせる/困らせる)
▶︎息子がいたずらを繰り返して、お母さんが「もうどうにかなりそう!」と感じる様子が描かれます。でも夜には変わらず優しく抱きしめる、そのギャップが親心をリアルに表しています。
使い方のヒント:
子育ての「ちょっと大変な瞬間」を、ユーモラスにやわらげる表現です。軽い愚痴や冗談めかして使うのがおすすめです。
- You’re driving me crazy with all that jumping!
(ピョンピョンしすぎてママ困っちゃう!) - Sometimes you drive me crazy, but I still love you.
(時々困らせるけど、それでも大好きだよ) - All these toys on the floor are driving me crazy!
(床のオモチャでママの頭がパンクしそう!)
動作の繰り返しをリズミカルに
~ and ~ and ~
(繰り返し構文)
▶︎「大きくなって、また大きくなって、さらに大きくなって…」という表現が、子どもの成長をやさしく、でも確かに描いています。
使い方のヒント:
「ずっと」「たくさん」「ひたすら」といった動作や感情の繰り返しを、やさしく伝えられるフレーズです。子どもの様子を微笑ましく伝えるときにぴったり!言葉のリズムが、日常のささやかな出来事を特別なものにしてくれます。
- You ran and ran and ran today!
(今日はずーっと走り回ってたね!) - You asked and asked and asked!
(何回もなんか聞いてきたね(笑)) - You smiled and smiled and smiled.
(ずっとニコニコしてたね)
やさしくアドバイスしたいときに
You’d better ~
(〜したほうがいいよ)
▶︎年老いた母親が息子に「会いに来たほうがいいよ」と連絡する場面。弱っていく母の姿と、その言葉の重みが心に響きます。
使い方のヒント:
日常では注意やアドバイスのときに使える表現です。やさしく伝えたいときや、親しみを込めた軽い指示にも使えます。
- You’d better brush your teeth!
(歯みがきしたほうがいいよ!) - You’d better wear a jacket.
(上着を着たほうがいいよ) - You’d better come see this!
(これ、見たほうがいいよ!)
余韻のある気持ちを表したいときに
stand for a long time
(しばらく立ちつくす)
▶︎息子が階段の上でしばらく動けずに立っている場面。こみ上げる感情や喪失感が、静かに伝わってきます。
使い方のヒント:
気持ちが動いて言葉にならないときや、印象的な瞬間を描写するときに使える表現です。
- He stood for a long time, staring out the window.
(窓の外を見ながら、しばらく立ってたよ) - I stood there for a long time, not knowing what to say.
(なんて言えばいいか分からなくて、ずっと立ってた) - She stood for a long time beside the bed.
(ベッドのそばで、しばらく立ってた)
絵本に出てくる英単語
- rock (someone) back and forth(前後にゆらゆら揺らす)
▶︎ 赤ちゃんを抱いて、やさしく前後にゆらすしぐさ - flush (something) down the toilet(〜をトイレに流す)
▶︎ 幼児のいたずらあるある?! - teenager(10代の若者)
- grown-up(大人)
- call up(電話をかける)
▶︎ 母が年を取り、電話をかけて息子を呼ぶシーン
絵本情報まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | Love You Forever |
作者 | Robert Munsch(作)/Sheila McGraw(絵) |
対象年齢 | 3〜8歳(※内容の深さから大人も感動する絵本) |
語数 | 約730語 |
平均文長 | 約10語/文 |
語彙レベル | 初級〜中級 身の回りの動作語(rock, flush, crawl, grow) 感情や日常表現(crazy, strange, very old, dark nights) |
文法・構文 | ・時制の変化(現在→過去→現在)あり ・くり返し構文 ・文法自体はやさしいが、描写や表現に深みがある |
ストーリー構成 | ・赤ちゃん→幼児→少年→ティーン→大人→親になる息子へ… ・親子の時間を通して愛情が受け継がれていく構成 ・繰り返しの歌と行動が、安心感と情緒を深める |
特徴 | ・「I’ll love you forever…」の歌が繰り返される心に残る一節 ・親の愛情を子が受け取り、今度は我が子へと渡していく世代を超える愛の物語 ・静かな語り口と温かみのあるイラストが、感情をやさしく包む ・読み手の年齢により、受け取り方が変わる“成長と家族”の絵本 |
※こちらの表は、当サイトが絵本の本文をもとに独自に分析した内容です。
Amazonなど他のサイトに記載されている語数や対象年齢とは異なる場合がありますが、実際の読みやすさやおうち英語での活用度を重視してご紹介しています。
おわりに:絵本の言葉をママのことばに
絵本『Love You Forever』は、子育ての喜びや葛藤、そして親の変わらぬ愛情をやさしい英語で描いた名作です。
また、「英語を学ぶ」だけでなく、親子で一緒に成長の尊さ・愛情の深さを実感できる特別な絵本です。
繰り返される子守唄のフレーズと、子どもの成長・親の老いが対比され、読むたびに涙してしまいます。
子どもが小さいうちだけでなく、大きくなってからも何度でも読み返せる一冊で、出産のプレゼントにも最適ですね。

ちなみに、私の大好きなアメリカンコメディの『FRIENDS』では、ジョーイがこの本を朗読してレイチェルが涙ぐむというシーンがあります!
この記事では、絵本の内容からおうち英語で活用するアイデアまで、まるごとご紹介しました。
忙しい毎日でついイライラしてしまうこともありますが、心の奥にあるずっと変わらない「大好きだよ」という気持ちを、絵本に出てきた言葉を参考にお子さんに伝えてみませんか?
ぜひ、絵本の力を借りて、愛の「ことば」をおうち英語に取り入れて、今のこの瞬間を大切に育んでいきましょう♡
※本記事は、絵本『Love You Forever』(著者:Robert Munsch/絵:Sheila McGraw/出版社:Firefly Books Ltd)をもとに、家庭での英語学習や読み聞かせに役立てることを目的として作成しています。原文からの引用は必要最小限にとどめ、挿絵の転載は行っておりません。