英語絵本の読み聞かせを続けていると、子どもが自分のことばで感想や考えを伝えてくれるようになってきました。

ストーリーの面白さやことばの意味を、ちゃんと“感じ取っている”ことが伝わってきて、そんな瞬間に成長を実感しますね。
わが家では、1年間で130冊の英語絵本に触れる『Liao130(Liao絵本リスト)』を、ゆるく実践中。
今回は『Liao130』の21〜26週目にあたる12冊を4歳の娘と一緒に楽しみました。
『The FOOT BOOK』『Is Your Mama a Llama?』『CHICKEN SOUP WITH RICE』など、英語の音とリズムが楽しい絵本や、『Papa, please get the moon for me』など、想像力を刺激する絵本など、英語の語感や表現にたっぷり浸れるラインナップでした。
この記事では、実際に読んだ絵本のあらすじ・子どもの反応などを記録しています。
さらに、絵本ごとの英単語リストもまとめているので、同じ絵本に取り組む方のヒントになれば嬉しいです。
「Liao130の絵本リストってそもそも何?」という方は以下の記事をぜひ参考にしてください。
▶︎ Liao130の特徴についてはこちら
▶︎ Liao130のリストについてはこちら
21週目(Liao130)|音に乗って遊ぼう!親子で盛り上がるリズム

- The FOOT BOOK
▶︎ 足にまつわる言葉でリズミカルに展開、反対語や数の概念も学べるユーモア絵本。 - Is Your Mama a Llama?
▶︎ 「あなたのママはラマ?」動物たちとの掛け合いで進む対話形式の絵本 - The Animal Boogie
▶︎ 歌って踊って楽しめる絵本
The FOOT BOOK
左の足、右の足、早い足に遅い足…?
ページをめくるたびに、いろんな「足」が登場します。
反対語や形容詞をたっぷり使いながら、足のバリエーションをテンポよく紹介していく絵本。
奇抜なイラストとリズミカルなフレーズが特徴のDr.Seuss(ドクター・スース)の作品です。
日常的に使う対義語がユニークなイラストで分かりやすく学べる絵本。ストーリーはなく、簡単な単語のみで表現されているので、小さなお子さんへの読み聞かせにもおすすめです。
Left foot Right foot
「左足・右足」から始まり、
Front feet Back feet
Red feet Black feet
「前足・後ろ足」や、「赤い足・黒い足」に、
More and more feet
どんどん増えていく「足」…!
「foot」と「feet」の違いはもちろん、「more」の表現も感覚的に身につけれそうです。

「足」のテーマだけでこんなにユニークに表現できるなんて、ドクター・スースの世界観にあらためて感動!
「How many feet?」と一緒に数を数えたり、「which one is red?」とカラフルな靴で色当てをしたり、1歳の息子でも楽しめました。
Is Your Mama a Llama?
ラマの子どもが友だちに「君のママはラマ?」と問いかけながら、いろいろな動物たちのママについて話を聞いていくおはなし。
それぞれの動物の特徴を聞いて「それはラマじゃないね!」とやさしく答えてくれる友だちたち。最後に、ちゃんとラマのおかあさんにも出会えます。
コウモリやアザラシなどの動物たちが優しい色合いで可愛く描かれていて、ストーリーの中で動物の名前や生態を学べる絵本。文章は短くストーリーも分かりやすいのでストレスなく読み聞かせできます。
タイトルにもある「Is your mama a llama?」という韻を踏んだ問いかけが心地よく繰り返されて、読んでいるとなんだか癒されます。
親子でなんの動物なのか当てっこするのも楽しいですね。
- graze (牧草を)食べる
▶the sheep grazing on the grass - flipper (アザラシなどの)水かき、ひれ足
- whisker (猫やネズミなどの)ひげ
- hind legs 後ろ脚
- grin にやりとすること、にやつき笑い
▶with a big grin 大きな笑みを浮かべて - herd 群れ
わが家では絵本を開く前に音源のかけ流しをしているのですが、娘は「ラマ」という動物に馴染みがなく、最初は「a llama」を聞き取れなかったようですが、よく聞いているうちに動物たちのおはなしと気づいたようです。

ママ、「アラーマ」ってなに?
音源のかけ流しは想像力を養わうのにも最適と実感しました。
The Animal Boogie
ジャングルの中で、動物たちが順番に登場しては「boogie(ダンス)」を踊り出します。
くまは揺れて、鳥は羽ばたき、ぞうは足をふみならして…次はどんな動物が出てくるの?
楽しいリズムにのって、みんなで動物ダンスを楽しむおはなし。
Down in the jungle, come if you dare!
What can you see shaking here and there?
韻を踏んだフレーズが楽しくて、読んでいると思わず歌い出してしまう絵本。繰り返しの構文と体の動きに関する英語表現が豊富で、おうち英語の「歌って踊る時間」にぴったりです。
カラフルなイラストも魅力で、見るだけでも楽しく、自然と英語に親しめる一冊です。
巻末には、動物の名前と絵本に出てきた動きがまとめられているので、動物たちの真似っこをして遊ぶと楽しいです。
- dare 〜する勇気がある
- creature 生き物
- midday 真昼の
▶the midday sun - flap 羽ばたく、パタパタ飛ぶ
- leap 飛ぶ、跳ねる
- slither (ヘビなどが)くねくねと進む
- sway (木・人などが)揺れる
音楽に合わせて「Boogie woogie!」と歌いながら体を動かすと、1歳の息子も大喜び!動物のまねっこをして笑い合ったり、英語の動詞(swing, flap, stomp など)も自然に覚えられました。
我が家では朝食時のかけ流しをルーティンにしているのですが、この曲がかかると踊らずにはいられず、朝食が中断してしまうのが難点…。

Shake, shake, boogie, woogie, oogie♪♪
実は、私が一番ノリノリだったりします。
22週目(Liao130)|カラフルで愉快!音で楽しむリズム絵本の世界

- The Journey Home from Grandpa’s
▶︎ カラフルな車でおじいちゃんの家から帰る道のりをリズムよく描く絵本 - Kipper’s A to Z
▶︎ アルファベットと動物の名前をユーモラスに紹介 - ONE FISH TWO FISH RED FISH BLUE FISH
▶︎ 色・数・形容詞・ナンセンス語彙まで、多様な言葉遊びが詰まった名作
The Journey Home from Grandpa’s
おじいちゃんの家からの帰り道。
車の窓から外を眺めていると、白いヘリコプター、紫色の列車、黒いクレーン車など…カラフルな景色の中をリズムにのって通り抜けます。
子どもたちの想像力がふくらむ、楽しいドライブのおはなし。
読み聞かせだけでなく、歌いながら楽しめるリズミカルなストーリーブック。英語のリズムや乗り物の単語、前置詞表現などを自然に習得できます。
景色がどんどん変わるので飽きずに読めて、おうち英語の「音+絵+遊び」をギュッと詰め込んだような1冊です。
- journey 旅
- bouncy (ボールなどが)よくはずむ
- bumpy (道が)でこぼこの
- whiz (風をきって)ピュッという音を立てて飛ぶ
▶A car whizzed past him. - speed (車・人などが)急いで行く
▶The car sped along the road. - railway track 鉄道の線路
- bump (車などが)ガタガタ揺れる(across, along)
- digger 穴を掘る機械
- scoop (スプーン・手などで)をすくい上げる(up, out)
- icky べとべとした、不快な
- sticky ねばねばする
- barge (川・運河用の)平底の大型荷船
- still 風のない, 波の立たない
- canal 運河
歌と乗り物が大好きな1歳の息子はノリノリ!
4歳の娘は、巻末のおじいちゃん家から自宅までのマップを、じっくり観察して楽しんでいました。
Kipper’s A to Z
子犬のKipperと友だちのArnoldが、AからZまでのアルファベットにちなんだものを集める冒険を始めます。
ユーモアと工夫がいっぱいのストーリーで、Kipperたちと一緒にアルファベットを見つけていくおはなし。
『Kipper』シリーズの中でも人気のあるABC絵本。ストーリー仕立てでアルファベットを学べるので、よくあるアルファベット本のような単調さがなく、子どもが夢中になれる工夫が詰まっています。
『ぼくキッパー』の邦題で、日本でもたくさんのシリーズが出版されています。

しまうまくんが「Z」(Zebra)まで待ちきれず、「僕はまだ?」とちょいちょい登場してくるのが可愛い。
Is it my turn?
(僕の番?)
「It’s my turn.」(私の番だよ)は、よく使うフレーズですね。
Not yet. まだだよ
Not now. 今じゃないよ
Not long now. もうすぐだよ
- gnat ブヨ(人を刺したり血を吸う小さな虫の総称でmosquitoも含む)
- puff and pant (息を切らして)ハアハアあえぐ
- squishy 柔らかい、ぐしょぐしょの
- slug ナメクジ
「A」のページで出てきた「Ant(あり)」の行方を必死に追う4歳の娘。アルファベット本なのに、飽きさせない工夫があって、絵本の世界に入り込んでいました。
1歳の息子は、鳥を見ると全部「Duck」と指差すくらいアヒルが大好きで、「D」と「Q」のページに大喜び!

ダッ ダッ!(duck)
クアッ クアッ!(Quack)
ONE FISH TWO FISH RED FISH BLUE FISH
「One fish, two fish, red fish, blue fish…」と始まる、リズミカルでナンセンスなストーリー。
いろいろな色やかたち、大きさや性格の魚やキャラクターたちが、テンポよく次々と登場。
正解やオチはなく、自由な発想と音の楽しさで読み進める、不思議でユーモアたっぷりの絵本です。
英米では読んだことがない子供はいないと言われるDr. Seuss(ドクター・スース)のシリーズで、ライミング(韻)とリズムが魅力の1冊。色・数・反対語・動詞など、基本語彙を遊びながら学べるうえ、英語の“音”そのものを楽しむ構成になっています。
文章は長めですが、繰り返しやテンポのよさで飽きずに読めます。
簡単な単語だけでこんなにも文章が書けるのかと思うくらい難しい単語は出てこないので、自力音読の練習にもおすすめです。
From there to here,
from here to there,
funny things are everywhere.

何度か出てくるこのフレーズ、こんな風に考えられるようになると毎日どんな些細なことでも楽しめそうですね。
- hump ラクダの背こぶ
- swish ヒュッと振り回す
Dr.Seussの絵本は、ユーモアでリズミカルな文章と奇抜なイラストで、気づけば大人も子供もその独特な世界観に引き込まれてしまいます。
娘は、音源をかけ流すだけですぐにDr.Seussの本だと気づきました。
わが家では、『Hop on Pop』『Green Eggs and Hams』『Fox in Socks』『Dr.Seuss’s ABC』『the FOOT BOOK』に続き、6冊目です。

huh?(なぜか英語風にハァン?とよく言う娘)
なんじゃこりゃ〜!
さては、ドクター・スースだな!
意味はよく分からなくても、テンポよく読んでいると「これ、楽しい!」と娘が大笑い。へんてこなキャラクターや、なんでもアリな展開に夢中になっていました。

ライミング(韻)が面白くて読んでるこちらも楽しくなってくるのですが、なかなか長い本なので読み聞かせすると喉カラカラ…。
一度読むだけでも魅了されますが、読めば読むほどどんどん面白くなりそうな気がしています。スルメのようにしがみつくそうと思います。
25週目(Liao130)|ナンセンス×ことばあそび!笑って覚える表現

- CHICKEN SOUP WITH RICE
▶︎ 各月ごとのリズムある詩がくり返される、音と季節を楽しむ絵本 - On Market Street
▶︎ アルファベットと買い物がテーマ、AからZまで、韻をふんだ文章が楽しい - Silly Sally
▶︎ ナンセンスな展開が笑える!リズムにのって読むことで表現力UP
CHICKEN SOUP WITH RICE ~A Book of Months~
小さな男の子の大好物のおはなし。
1月から12月まで、毎月の情景とともに「チキンスープのライスいり」が登場。
季節ごとの風景や想像の世界の中で、大好きなスープを楽しみながら、一年のめぐりを感じられます。
邦題『チキンスープ・ライスいり』
Maurice Sendak(モーリス・センダック)のレトロで優しいイラストが彩る、リズミカルで韻を踏んだフレーズの繰り返しの詩の絵本。英語のリズムや、1月〜12月、季節の単語に自然に触れられる1冊です。
sipping once
sipping twice
sipping chicken soup with rice.
アメリカのシンガーソングライターCarole King(キャロル・キング)の歌もとても素敵です。
- lap (動物などが)(液体を)ぺろぺろなめる(up)
- robin コマドリ
- concoct (飲食物など)を混ぜ合わせて作る
- droop (だらりと)たれる、下向きになる
- pep を活気づける(up)
- sprinkle をまく
- take a peep チラリとのぞいて見る
- goblin ゴブリン、人間にいたずらをする小妖精
- whoopy わーい、やったー
- gusty 突風の
- gale 強風
- flop (翼など)をバタバタと動かす
- spout を噴出させる、勢いよく出す
- bauble きらきらしたクリスマスツリーを飾る小球
- bangle 腕輪、足首飾り
- drape 掛ける、飾る
毎月繰り返される「chicken soup with rice」というフレーズに、娘もすっかり夢中!一年を通して繰り返し読みたい、お気に入りの1冊です。

Which month do you like?
(どの月がすき?)

I like November! It’s my birthday.
(11月〜!私の誕生日!)
On Market Street
たくさんのお店が並ぶ商店街。
男の子が、A(apples)、B(books)…とアルファベットのA〜Zの順にいろんな商品を買い、抱えきれないほどの商品を持っておうちへ。
持ってきたお金を全て使って買った物、実は…。
アルファベットと語彙を楽しく学べる絵本で、A〜Zまでのアイテムを扱ったアート性の高いイラストが特徴の絵本。
『Frog and Toad(がまくんとかえるくん)』で有名なArnold Lobel (アーノルド・ロベル)と妻のAnita Lobel(アニタ・ロベル)の共作です。
ちなみに、T(toys)のページにちゃっかりがまくんとかえるくんのイラストが混じっています。

音源のかけ流しをしているときは、正直ただのアルファベット絵本かな〜と思っていたのですが、絵本を開いてみてシュールで斬新なイラストにびっくり!
- merchant 小売商
- stroll ぶらぶら歩く
- sore 痛い
少し不思議でシュールな雰囲気に、娘も「ちょっと変だけど面白いね」と興味津々。毎回新しい発見があり、アルファベット絵本の中でも特に印象深い1冊です。

Let’s find something that starts with M!
(Mではじまるもの、さがしてみよう!)

MUMMY!!!
(ママ〜♡)
Silly Sally
さかさまに歩くおてんばな女の子(サリー)が町へ向かって進むお話。
道中で出会う動物たちと、ふしぎで愉快な行動をともにしながらどんどん仲間が増えていきます。
最後には、ちょっと意外な方法でみんなが元に戻る展開。
テンポのよいリズムと繰り返し表現が特徴の絵本。文字の響きが楽しく、自然と口ずさみたくなる文章が続きます。
Silly Sally went to town,
Walking backwards, upside down.
- backwards 後ろへ
- forwards 前へ
- upside down 逆さまの
- jig ジグ(6/8拍子の英国・アイルランドの踊り)
- leapfrog 馬跳び
- loon (鳥)アビ
- tune メロディ、曲、歌
- tickle くすぐる
- upside down 上下が逆さま
- inside out 裏返し
- backside front 前後ろが逆
- backwards 逆さに
- the other way around 逆
- opposite 反対
- wrong way 違う向き
短い英文でリズミカルなフレーズが楽しく、4歳の娘はすぐにフレーズを覚えて、歌ったり体を動かして真似っこしたりしていました。

Look! Pants on my head! and my shirt is on my legs!
(見て!ズボンかぶったよ!シャツは足に!)

Upside down! Silly you…
(さかさま〜!へんてこちゃん)
26週目(Liao130)|ことばにのせて心を育てる読み聞かせ

- EACH PEACH PEAR PLUM
▶︎ ライミングを楽しみながら、登場キャラを探す絵さがし絵本 - Papa, Please Get the Moon for Me
▶︎ パパの愛と空想の広がりが美しいエリック・カールの名作 - Quick as a Cricket
▶︎ 子どもの自己表現を広げる1冊
EACH PEACH PEAR PLUM
「Each Peach Pear Plum, I spy …」というリズミカルな文章と共に、マザーグースやおとぎ話のキャラクターたちが次々に登場します。
絵の中に隠れているおやゆびトム、シンデレラ、3匹のクマなど….さぁ、見つけられるでしょうか。
邦題『もものき なしのき プラムのき』
マザーグースや童話のキャラクターを探しながら、「I spy!(み〜つけた)」とめくっていく楽しい絵本。リズム感のあるライミング文と、繊細で物語性のあるイラストが魅力の1冊です。
細部まで丁寧に描かれたイラストは、じっくりと眺めているといろんなところに新しい発見があり、完成度の高さを感じます。
元になった童話の内容を知らなくても十分楽しめますが、童話を知れば、さらに面白くなるんだと思います。ここにきて、Liao絵本リストの最初の1冊に『MY VERY FIRST MOTHER GOOSE』が選ばれている意味を実感!

英語を学んでいくには、英米でお馴染みのマザーグースや童話の世界は避けて通れないですね。
- Tom Thumb
おやゆびトム(一寸法師や親指姫に似ているおはなし) - Mother Hubbard
「Old Mother Hubbard」というマザーグースに出てくるハバードおばさん - Cinderella
シンデレラ - Three Bears
「3匹のクマ」または「ゴルディロックスと3匹のクマ」
ゴルディロックスという小さな女の子が3匹のクマに出くわすおはなし - Baby Bunting
「Bye, baby bunting」というこもり歌
赤ちゃんを包む布のために、お父さんが狩りに出るおはなし - Bo – Peep
羊飼い女の子が飼っている羊がいなくなってしまうおはなし - Jack and Jill
ジャックとジルが水汲みに行って転んで頭を打つおはなし
「ジャックとジル」は、「太郎と花子」のように男の子と女の子のペアを意味することが多い - Wicked Witch
邪悪な魔女 - Robin Hood
ロビンフッド
イギリスで伝承される英雄で、弓の名手
- ditch 排水溝、どぶ
- den 隠れ家

I spy with my little eye… something fluffy.
(ママの目にうつったのは…、ふわふわのもの)

It’s my teddy bear!
(テディベア?)
Papa, please get the moon for me
ある晩、夜空を見上げたモニカ。
お月さまと遊びたくなり、手を伸ばしますが…、月には届きません。
そこで、パパに「お月さまがほしい!」とお願いします。
お父さんは長いはしごを持って山を登り、月を取りに行く冒険へ出発します。
やがて月はだんだん小さくなり、モニカのもとへ。
邦題『パパ、お月さまとって』
Eric Carle(エリック・カール)のとても有名な絵本で、大胆な仕掛けページが魅力!パパの長いハシゴに合わせて、ページが横に開いたり、上に伸びたりと子どもが大好きな仕掛けです。
簡単な英文でシンプルなストーリーなので、初心者の親子にも読みやすい構成です。

パパが娘の願いを叶えるために行動する姿に、親の深い愛とやさしさを感じますね。読みたびにあたたかい気持ちになれる、私の大好きな絵本です!
ところが先日、4歳の娘にこんなことを言われました。

Look up! The moon is gone.
(お月さま、いなくなっちゃったね)

No, Mommy. It’s just hiding behind the earth.
(ちがうよ、ママ。地球にかくれてるだけ)

月って、自分で光ってるんじゃなくて、太陽の光を反射してるの。
消えるんじゃなくて、地球の影に入ったときに見えなくなるんだよ。
…なるほど、完全に現実派!
ちょうど最近、「宇宙」に興味を持ち始めた娘には『ぐんぐん考える力を育むよみきかせ うちゅうのお話20』を購入したばかり。それ以来すっかり夢中で、今では親の私よりずっと宇宙に詳しいです。
ちなみにこの読み聞かせのシリーズ、何度も読み返すほどハマってくれるので、コスパ最高です!
Quick as a Cricket
主人公の男の子が、「コオロギのようにすばやく」「クジラのように大きく」「猫のように静かに」など、いろいろな動物になぞらえて自分の姿を表現します。
そして、それら全部ひっくるめて自分なのだ!
短いリズムのある英文と、美しい絵で展開される比喩の絵本です。
『King Bidgood’s in the Bathtub』の作者であるDon wood(ドン・ウッド)の作品で、躍動感あふれる動物の姿と男の子の表情がとても豊かに描かれています。
形容詞や動物の名前など、英語の語彙を楽しく自然に学べます。静と動、強さと弱さといった多面的な自己表現がテーマになっており、親子の会話のきっかけにもなります。
I’m as quick as a cricket.
I’m as slow as a snail.

I’m as ~ as …の言い回しは、この1冊でマスターできそうですね。
- quick ↔︎ slow
- small ↔︎ large
- sad ↔︎ happy
- nice ↔︎ mean
- cold ↔︎ hot
- weak ↔︎ strong
- loud ↔︎ quiet
- tough ↔︎ gentle
- brave ↔︎ shy
- tame ↔︎ wild
- lazy ↔︎ busy
- basset バセット犬(フランス原産で胴長・短脚でたれ耳の猟犬)
- lark ヒバリ
- toad ヒキガエル

It’s time to brush your teeth!! Can you be quick as a cricket?
(歯磨きの時間だよ!コオロギみたいに、すばやく!)

No…I’m slow like a snail.
(むり〜、のろのろカタツムリなの)